立秋
2021/08/06
8月7日は「立秋」。
暦の上では秋に入ります!
7月19日~8月6日までの「夏の土用」。
前回のブログでもあげましたが、
夏から秋に移り変わる期間で、
普段よりも脾の臓(消化吸収機能)に負担がかかる時期。
この時期は、夏の疲れを精算するときなので、
できるだけ胃腸に負担をかけないように過ごすことが大事でした!
実際の臨床を通しても、
胃腸の弱りから、
夏バテ・夏風邪がめちゃくちゃ多かった( ゚Д゚)
冷房・冷飲・冷食が胃腸に追い打ちをかけ、
抵抗力が弱ったところに、カゼをひいてしまう。
また、食欲不振や下痢、精神的なムラは心当たりがあるのではないでしょうか('ω')ノ
東洋医学では、カゼを分類していきます。
風寒(冷えが中心のカゼ)
風熱(熱が中心のカゼ)
風湿(湿気が中心のカゼ)
に大きく分類できます。
冷房による冷えは「風寒」がメインになります。
基本的に気を張っている間は、風寒も皮膚で留まり入ってきません。
無意識に防御反応が働き、勝手に体温を上げて治してしまうのが健康です。
ですが、
過緊張が緩んだ時(ホッとしたとき)、
または緊張するエネルギーがない時
などに風寒が体内に侵入し症状を自覚します。
適度に緊張するには「気血」が必要になるのですが、
この気血を作っているのが「脾の臓」なんですね。
夏の土用は脾の臓(消化吸収機能)が弱り、
気血の絶対量が減り、
カゼをこじらせやすくなるのが、夏風邪・夏バテです。
残暑はゴーヤーとオクラで乗り切りましょう(´▽`)
敬遠されやすい苦みですが、この苦みが身体をシャキッとさせます♪
山形県に伝わる「だし」もおススメです。
だし←ウィキペディア参照
果物では、お盆過ぎから食べごろを迎えるのが、
ぶどうと梨('ω')ノ
ぶどうは冷えにも熱にも偏らない「平」という性質を持っています。
臓腑では肺・脾・肝・腎に入り、身体を潤わせる働きがあります。
ぶどうは目にいいとされていますが、
食べ過ぎると身体に熱がこもり目に悪い、
と古典には記されています。
働きとして、
・のどの渇きを緩和し、イライラを抑える
・気血を補う
・利尿作用
・胎児を安定させる作用
があります。
※東方栄養新書参考
梨は身体を冷やす働きがあり、
臓腑は肺・胃に入ります。
梨とカニを一緒に食べると胃腸を傷めて、
嘔吐・腹痛・下痢をすると古典にあります。
もし体験した人がいたら教えてください(笑)
この組み合わせはなかなかないと思いますが('Д')
働きとして、
・唾液の生成をよくして、乾燥した身体を潤わす
・熱をとって、痰をきれやすくする
・糖尿病の改善
などがあります(´▽`)
この初秋にはおススメです♪
最後に冬瓜(とうがん)!!!
先日、冬瓜をいただいたので、
冬瓜のスープを作ってもらって食べると、
すごく身体がすっきりしました。
あっさりしていて美味しい(^^)/
少し生ハムを入れて、塩味をきかせて頂きました。
冬瓜は肺・大腸・小腸・膀胱に作用し、
熱を収めて、利尿し浮腫みをとる働きがあります。
利尿や浮腫みへの変化はちゃんと確認してなかったのですが、
実際に、身体にこもった熱がすっとひいていく感じはあり、
寝つきがよかったのを覚えています(^^♪
最高の冬瓜ありがとうございました。
季節の食事をお楽しみくださいませ♪
最後までお読みいただきありがとうございました。