白露
2021/09/08
9月7日からは二十四節季は「白露(はくろ)」。
二十四節気の15番目で、秋を6つに分けたうちの3番目の節気。
毎年9月7日〜9月22日頃で、
2021年は9月7日(火)〜9月22日(水)です。
白露(はくろ)の意味は、
「草花に朝露が付き、白く輝いて見え始める頃」。
日中はまだ残暑が続いていますが、朝晩はひんやりと感じる時期。
夜中に大気が冷え、朝露が草花や木に降りるようになります。
昔の人は、この朝露を見て、
「そろそろ秋がくるぞ」と感じていたのでしょうね。
中国、日本には四季があって、
春夏秋冬の変化の中で人間が暮らしてきました。
また、農耕民族として、
いつ種を蒔き、収穫するのかを感じないと生きていけません。
こういったことを知るために、
季節の移り変わりを示す「暦」が必要だったんでしょうね。
「旬」というのも、
この時期にはどういった植物・動物・虫や魚が活発なのか、
を見てきたんだと思います。
あれっ、じゃあこれって人間にも影響してるんじゃない?と考えて、
自然と人間を照らし合わせて発展した医学が東洋医学なんですね。
その一つが、「陰陽五行論」。
秋は「金」の季節で、
収斂して固まり「形」となっていく様子を指します。
春夏は発散・活発といった
気のベクトルが外向きになる「陽」の季節でしたが、
秋からは、収斂・静寂といった
気のベクトルが内向きになる「陰」の季節。
なので、夏に運動して発汗・発散する習慣がないと、
余分な熱や水分が残ったまま秋を迎えると、
熱がこもって寝つきが悪かったり、
水分が余り、浮腫みにつながっちゃうんですね。
じゃあその熱をどうやって排出するの?
となると、
秋の気のベクトルから「内へ下へ」排出する傾向になります。
結果、下痢や血尿、血便といったかたちの排出が増えてきます。
女性の場合、いつもより月経量が多かったり、
経血の粘りや臭いが気になるようになるかもしれません。
ただこれは、夏の季節の養生から外れたために起こった「生理現象」。
今年はコロナの影響で外出制限がかかった分、
例年より体調を崩す方が多いと思います。
慌てる必要もないし、いつでも相談してください(^^)/
そんなあなたを助けてくれるオススメ食材は、
根菜類!
ニンジンや里芋は、消化吸収機能を高めます。
ゴボウは辛みが身体を温め、解熱・発汗・利尿作用があります。
レンコンは、身体にこもった余分な熱をとってくれます。
秋にピッタリなんですね(^^♪
また、個人的には「椎茸(しいたけ)」!!。
最近、肉厚しいたけを焼いて食べるのですが、
激ウマ!!
オシャレに岩塩をかけて食べます(笑)
しいたけは春と秋が旬のようですね。
キノコ類の特徴として「湿気のあるところに生える」ことから、
体内にある余分な水分・痰をさばいてくれる働きがあると感じます。
ぜひお試しください♪
秋は「飽き」、すなわち飽和状態となり
形になり、実りになる季節です。
春夏に活動して得た経験や知識を、
熟成させて「いいもの」を作っていく時期。
私も、この春夏は力を入れて学んでいたジャンルがあり、
それを熟成させて、よりいい鍼をお届けしますね('ω')
最近、鍼がほんとに楽しい。
今まで動かせなかったところが動かせるようになったし、
見えなかったものが見えるようになってきた。
そのたびに人体の奥深さに感動するし、
自分の持ってる世界がいかに小さなものだったのか感じる。
もっともっと。
鍼を通してみなさまの熟成、お手伝いさせて頂きます(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。