啓蟄(けいちつ)
2021/03/06
3月5日は「啓蟄(けいちつ)」。
「啓」は「開く」、「蟄」は「冬籠りの虫」を意味します。
冬眠から目覚めた虫や動物たちが、土の中から出てくる時期です。
さて、人間でも同じことが言えます。
冬場に発散できず、ため込んできたエネルギーが開いて出てくる時期です。
運動不足などからイライラの元である「熱」、
消化不良から生まれる「痰」、
血行不良から生まれる「瘀血(おけつ)」、
といったものが、身体の外に出ていくために動き始めます。
春は「上向き」に「外向き」に気が広がっていく季節。
東洋医学的には「伏邪(ふくじゃ)」といって、身体の深くにある古いもの(老廃物)が身体の外に向けて動き始めます。
断捨離、リセット期間ですね(^-^)
ですが何らかの原因で、「春の気」に乗れないと伸び伸び発散することができず、イライラしてきます(笑)
結果的に、花粉症になったり、アトピー性皮膚炎がひどくなったり、気分の浮き沈みになったり、身体の痛みであったり、様々なものに変化します。
最近は、座骨神経痛や股関節痛、膝や足首の痛みが増えていますね。
「上向き」に伸びる気についていけず、「ちょっと早すぎ!待って!」というサインが出ているんでしょうね('ω')
「早く!」ってお母さんに引っ張られるけど、「行きたくないー!」って抵抗してる子どもみたいな感じ(笑)
また最近は、東洋医学的に「脾臓(ひぞう)」といって消化吸収能力が落ちている方が多いように感じます。
(西洋医学の脾臓とは概念が違います)。
「啓蟄」は冬眠から目覚めた虫や動物たちが、土の中から出てくる時期。
「土」は東洋医学的には、「脾臓」になります。
「土」がしっかりしてこそ、身体の古いものが出ていくことができるのですが、それができないと様々な症状が出てくるんですね。
下痢して倦怠感がある、食欲がない、空腹時に力が入りにくい、といった症状は脾臓の弱りのケースがあります。
(下痢して身体がスッキリの場合は、うまくデトックスできているので問題ありません)
脾臓が弱る原因は、イライラ(春でイライラするから余計に)、運動不足、甘い物の摂りすぎなどがあります。
甘い物を控えて、運動するようにしましょう(^^)/
春は大気が不安定になりやすく「春雷」といって今頃からゴロゴロと雷が出やすくなります。
その音で驚いた虫が巣穴から出てくると考えられて、「虫出しの雷」とも呼ばれます。
大気が不安定な日は、身体から虫(ため込んだ老廃物)が出やすい時期でもあります。
体調を崩す方は多いですが、崩している時にゆったりと休息をとれば、一気に身体が楽になるチャンスでもあります♪
無理せず、メンテナンスとして鍼することをオススメします('ω')
最後までお読みいただきありがとうございました。