褒めることを考える
2021/11/02
最近、よく「褒めましょう」ってキーワードや本を見る機会が多い。
私も、試しに子どもたちを褒めるようにしていたけど、
これがけっこう難しい。
というのも、
子どもたちが要求する「褒められたいポイント」の的を得ていないと
「そこじゃないねんなぁ」というポカンとした顔をする('ω')(笑)
美容院に行ってオシャレな髪形にしたのに、
「そのヘアピンいいね」って言われるようなもの(笑)
なんでもかんでも褒めればいいんじゃなくて、
褒めてほしいところを正確に押さえている必要があるんです('Д')
そのためには「観察力」。
やはり子どもたちのことをよく見ておく必要があります。
そうすると一見、意味のない動きでも、
ここっていうポイントがわかってきました。
すると、
どういう言葉が欲しいのか
どういうリアクションが欲しいのか
黙ってうなずくだけでいいのか
こちらもいろんな表現を学ばせていただいております。
でも最近は、「行為を褒めることの危険性」も
親として、いや一個人として重要だと感じます。
なぜなら子どもの「自主性を奪う」可能性があるんです。
本読みが好きな子がいました。
その子は心のこもった本読みをします。
その本読みを聞いた人が「本読みが上手だね」って言いました。
それ以来、その子は本読みを毎回大人に聞いてもらい感想を求めます。
しまいに褒められなくなり、本読みに関心がなくなります。
以前は本読みが好きだったけど、
褒められたばかりに、褒められるために本読みを始めた。
何を褒められたのか、その子にはわからないんです。
でも結果的にその子は楽しくなくなってしまった。
・・・これ小学生時代の私の話(笑)
褒め方、褒めるタイミングは大事だなーと思った。
今思えば、本読みが上手だねと言われるより、
「本読みが好きなんだね」と言われた方がよかった。
本読みを好きになるまでの子ども心を、
「何かを好きになるまでの心」を開拓をしてほしかったのかも。
現代は、将来何になりたいのか、
また何が好きで得意なのかが分からない子が多い。
それは他人からの評価を中心とした認め方をしてしまい、
褒め方が的を得ていないからでは?と感じるときがあります。
うーん・・・考えれば考えるほど難しい。。
でも難しいからこそ、興味深いんでしょうね(^-^)
心が柔らかくなるような、
その人らしく伸びていけるような鍼でありたい。
最後までお読みいただきありがとうございました。