「清明」からの食べ物
2021/04/04
4月4日から二十四節季は「清明(せいめい)」に進みます。
すべてが清々しく、明るく朗らかな節季です。
空は晴れ渡り、鳥はさえずり、花が咲き、緑が濃さを増していく、そんな時期ですね(´▽`)
南の国からは、子育てのために渡り鳥がやってきます♪
七十二候に「玄鳥来る」とあり玄鳥(げんちょう)はツバメのことです。
ツバメは昔から害虫を駆除してくれる益鳥として大切な存在。
商売繁盛の福を運ぶ鳥としても愛されてますよね。
さて、清明からは晩春になります。
食べ物は、絹サヤ、スナップエンドウ、そら豆、などマメ科の野菜がおススメです。
エンドウは収穫時期によって、呼ばれ方が変わります。
若いうちは「サヤエンドウ」。
熟成してからの軟らかい豆を「グリーンピース」。
成熟した豆を乾燥させたのを「エンドウ」。
エンドウの新芽が「豆苗」。
エンドウの効能は、
健脾利湿(けんぴりしつ)・・・
胃腸の機能を高め、身体の余分な水分を除く
生津(せいしん)・・・
唾液などの分泌を促進する
解毒・・・
皮膚の激しい炎症を抑える
消脹通乳(しょうちょうつうにゅう)・・・
気血を巡らし、乳汁の出を良くして、乳房の腫れや痛みを緩和
といった作用があります(^^)/
晩春に入り、気温が上がってくる中で、適した食材と言えますので、美味しく召し上がってください。
ちなみに私は、グリーンピースが嫌いなので、食べません(笑)
また、春キャベツやレタスもいいですね!
生食で頂くと美味しいです。
(舌の苔が厚い、食欲がないなど、胃腸が弱っている時は生食を控えましょう)。
ラディッシュやクレソン、ルッコラ、トマト、新玉ねぎもいいですね(^^♪
最後に、この時期と言えば「筍(タケノコ)」。
「旬(しゅん)」という字は、もともと「10日」という意味を持ちます。
「筍」は、旬に竹かんむり。
中国古典の「本草網目」には「旬内は筍、旬外は竹」という言葉があり、
タケノコは10日間しか美味しく食べられず、10日を越えると「竹」になるとあるんですね!
タケノコの効能は、
化痰下気(かたんげき)・・・
痰を取り除き、気の巡りを良くする
清熱徐煩(せいねつじょはん)・・・
体内にこもった熱を収めて、イライラを解消する
といった働きがあります(^^♪
ただ、タケノコは地面から、空に向かって勢いよく伸びていく性質から、
食べ過ぎると、逆上せたり、肩こりが出たり、気が上がってしまう特徴があるように感じます。
特に寝不足気味の方や更年期の方は、逆上せやすいのでほどほどに('ω')ノ
特にタケノコの先は、陽気が強いので気をつけましょう。
旬のものは食べたほうがいいですが、美味しいと感じないなら無理に食べる必要はありません。
身体に必要なものは、美味しく感じるもの(^-^)
ジャンクフードやカップラーメンなど、一般的に身体に悪いとされるものも食べたいときありますよね('Д')
罪悪感を感じる方もいると思いますが、どうしても食べたいときは「めっちゃ味わって食べること!」。
(純粋な東洋医学を追及している立場から、推奨はしませんが私も食べるときあります(笑)そして、すぐ吹き出物出ます(笑))
目で見て、臭いを堪能して、口にほお張って、五感で「ああ、最高!!」と思って食べること。
そして、どんな食べ物であれ、「自分の一部になってくれているんだ」と、感謝すること。
「感謝」の反対は「当たり前」。
個人的に、本当に不必要なものは、この世に出回らないと思っています。
何を選んで、どう生きるかは、自由。
自由こそ、東洋医学の醍醐味でしょ。なんて。
「当たり前」なことを、「ありがとう」に変えていくことが、病気を治すきっかけになるかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました(^^)/