第二回東洋医学健康講座①
2021/01/18
1月17日(日)、東洋医学健康講座を開催しました。
今回、緊急事態宣言が出ている中でしたが、会場に問い合わせると、20時以降の不急不要の外出制限自粛の要望のため普段通り行っていますとのこと。
半ば諦めかけていましたが、「やった方がいいよ」と後押しされた気がして開催しました。
結果的に、やってよかった!!
トップバッターは前回に引き続き石川先生。
前回の内容、
前回は緊張してるなーって感じでしたが、今回は落ち着きもあり成長を感じました(笑)
教員をされているだけあり、まとまった内容をわかりやすく話してくれました。
スライドショーをお見せしながらのセミナーでしたが、作りこみも工夫があってよかった!
前回は「なぜ鍼1本で身体が治るのか」ということを説明してくれました。
今回は、「鍼1本に絞るために用いる診察法」の説明です。
実際多くの診察法を用いて診断しますが、その中でも「舌診」、「脈診」、「腹診」、「背候診」の説明をしてくれました!
舌診は、
こんな感じで、舌を全身の縮図としてみることができます。
わかりやすく言うと、舌先(この図だと心・肺)が頭部、舌根部(腎臓)が下半身です。
この図と照らし合わせて、舌の色や形、苔(こけ)のつき方を見て、身体の情報を得ていきます。
色は、寒熱といって身体が陽(熱)に偏っているのか、陰(冷え)に偏っているのかを見ます。
赤いと熱傾向、青いと冷え傾向。また暗い紫だと瘀血傾向、淡白だと血虚傾向とみます。
形は、
紅刺(こうし):赤い点の偏りを見ます。大きく熱の位置を見ることができる。
裂紋(れつもん):ひび割れの有無を見ます。ひび割れの深さなどから身体の乾燥がどの程度あるのか見ることができる。
老嫩(ろうどん):舌の力の入り方を見ます。身体の疲れ具合をみることができる。
他にもいろいろ見ますが、多いので省略!また聞いてください(^-^)
苔は、身体の余計な水分(痰)の状態をみます。
苔のつき方や厚さ、色などから状態を把握します。
食べ過ぎや飲みすぎの後は、苔が厚くなりやすいので、毎日観察してください(^^)/
続いて「脈診」。
こんな感じで、見ていきます。
舌を全身の縮図として見たように、脈も全身の縮図としてみます。
寸(すん)は、上焦(上半身)の状態をみます。
関(かん)は、中焦(お腹周り)の状態をみます。
尺(しゃく)は、下焦(下半身)の状態をみます。
また、脈の力、リズム、硬さ、などをみていきながら、全身の状態を把握していきます。
とにかく脈診は奥が深い!
脈診は完全に習得するのは難しいため、常に他の情報(舌、お腹、背中など)などと見比べて、判断していきます。
そうやって、身体のあらゆる部分を全身の縮図としてみる方法が伝統的にあり、そのひとつひとつを見比べて総合的に判断していくんです。
それはもう、すっごい情報量。
ですが、それをきっちりして診察、診断しないと、現状がどうなっているか説明できないんですね。
そうやってどんどん、的を絞りこんで、「これだ!」という箇所に鍼1本。
そりゃ効くよね(*^-^*)
歴史上の先輩方、多くの情報をありがとうございます
「腹診」、「背候診」は次回書きます。
続く・・・