東洋医学健康講座③
2020/08/03
東洋医学の根本的な考え方の一つに「天人合一」というのがあります。
生きているからには、常に大自然の影響を受けますよーという考え方です。
季節、天気、気温、湿気、気圧、風向き、時間帯など、様々な気の影響を受けています。
常に自然界と人は繋がっていて、自然界の法則にのって生きることが養生の基本です。
太陽が昇るとともに活動して、日が暮れると休むとか。
この大自然のルールから離れると、気のバランスが乱れて不自然になり、結果的に病気になっていく、こんな感じです。
病は不自然な生き方のサインであり、
逆に病を知っていくことで、自然に沿った生き方、「得する人生♪」を歩むことができるんです。
そこで、考えていきたいのが、「なぜ病を治したいのですか?」
言い換えると、その病になって困っていることはなんですかー?ってことです。
ひとりひとりが違う価値観をもっていて、治したい理由が違います。
その大切な価値観を尊重して、後悔のない人生を歩んでほしい。
そのお手伝いを鍼灸師としてさせて頂いています。
ただ、どうあれば納得ができて、幸せに生きていけるかはその人にしかわかりません。
「なぜ病気を治したいのですか?」という質問は「どうあれば毎日機嫌よく生きていけますか?」ってこと。
ここが病気を治すカギになるんです。
そして、「病になった原因を考えたことがありますか?」。
現在は、医療・介護において技術が進歩しており、様々な薬や機械が私たちを助けてくれています。
それで多くの方が助かっているのも事実です。
ただ、なんらかの症状が出たとき、理由・原因を考えなくても、お薬を服用すれば症状が消えてしまう。
今は「なぜ病になったのか」を考える機会を失いやすい時代なんです。
発熱したら解熱剤、頭が痛くなったら頭痛薬、下痢になったら下痢止め・・・。
発熱したら、まず「発熱できる体力があるんだな」ってわかるし熱の出方によって鑑別診断できます。
頭痛も、どの部位が、どんな風に、どの時間帯になどでだいたいわかります。
それを、すぐに薬で抑えてしまうのは、せっかくのサインがわからなくなりもったいない。
症状が出たときに、なんでかな?って考える習慣がポイントですね。
時系列的に思い出して、症状が出たときはいつで、その前に気温や気圧の変化はどうだったかな、寝不足はなかったかな、飲食の乱れはなかったかな、たくさん考え事したり頑張ることはなかったかな、とか。
自分のデータをとっていく。
そこで、こういう時に自分の身体に変化が出るんだなってことが少しずつ分かってきます。
ただ、なぜ病気になってしまったのかを考えるときの注意点があります。
それは病気を悪者にしないこと。
病はあくまで自分の一部であり、病を悪者扱いすると、せっかく出してくれているサインの意味に気づきにくくなります。
病は自分にって都合が悪いだけで、悪いものではないってことね。
どうしても、このコロナのニュースとか医療ドラマとか見てると、病が悪者扱いになってるけど東洋医学では違います。
病になるからには、意味がある。
むしろ、そのバランスをとるために病気が必要だったとも考えることができるんですね。
「その病気になってしまった原因を考えたことがありますか?」
今までの自分の生き方を見つめなおすということ。
「なぜその病気を治したいですか?」
これからの生き方を考えていくということ。
病の出しているサインに気づいて、最終的には病が病である理由がなくなれば自ずと治ります。
鍼灸をするということは、鍼が入ってきて自己治癒力が動き出す。
そして自分の身体に意識を向かうということです。
で身体の気のバランスが整うと心の気のバランスも整います。
無意識に「ああ頑張ってたんだな」とか「気にしてたことがどうでもよくなってきた」と、不自然な自分に気づくんですね。
なんかスッキリするし、なぜか機嫌よく過ごせます。
精神的な疾患の方も鍼が効くのはこのためなんですね。
ここが鍼の魅力で、私が好きなところでもあります。
まだ受けたことがない人は、ぜひどうぞ(^^)/
また定期的に健康講座を開きます。
曽我正安堂の公式ラインアカウントからメッセージ送りますので、ぜひご登録下さい('ω')ノ
ラインID:@902gxssq
ご参加いただいた方から、花束の贈呈が
すごく嬉しかったです。
ありがとうございました(^^♪
ご清聴ありがとうございました!
堺市中区 鍼灸曽我正安堂