玉ねぎの効能
2020/04/15
玉ねぎを種からこだわって育てている方がいて、玉ねぎを頂く機会がありました(^^)/
甘くて美味しい玉ねぎ!!
玉ねぎは、春末が旬の時期。
東洋医学的に玉ねぎはを解説しようと思います。
玉ねぎはインド原産で、8世紀ごろ中国から日本に渡来されたとあります。
玉ねぎは「温」で身体を陽に傾ける(身体を温める)働きがあり、「昇」といって気のベクトルを上に向ける力があります。
臓腑では「肺・胃・肝」に入ると言われています。
効能としては、
温中理気・・・胃腸を温め、気の巡りを改善する
消食・・・消化を促進する
利水消腫・・・利尿作用で、むくみを解消
解毒駆虫・・・毒素を解消し、寄生虫を駆除
通陽・・・気を巡らせ、身体を温める
いいこと尽くしやん、いっぱい食べよう!
・・・となると問題も起こってきます。
古典では、4月に玉ねぎを食べると咳と動悸を引き起こすことや、食べ過ぎると歯・目の症状が出るとあります。
玉ねぎは「温」「昇」。
基本的にニンニク、ネギ、ショウガ、ラッキョウなど臭いの強い食べ物は陽に傾きやすい(熱がこもりやすい)。
大便の臭いが強い人、小便の色が濃い人、体臭が気になる人は熱傾向です。
身体に熱がこもってのぼせやすい人は、食べ過ぎ注意です!
よくあるのが、手足が冷えて、自称冷え性の方。
本当に冷え性なのかちゃんとみる必要があります。
単純に気血の巡りが悪い人。体幹に熱がこもって手足に巡らない人も多いんです。
そういう人が温める食材を摂りすぎると、更に悪化・・・なんてことも。。
4月は春の木気といって、空は暖かいが地面は冷たく、冷え逆上せが起きやすい時期。
4月に玉ねぎを食べると咳と動悸を引き起こすというのは、体質と時期の問題ということだと考えられます。
ちなみに咳は、肺気の上逆といって、気を上がり肺に影響すると出現します。
動悸は、心臓に熱がこもるなどして出現することがあります。
一貫して繋がっている東洋医学的、面白い!(^^)!
この時期、身体を動かして胃腸の働きを良くして、美味しく食材をいただきましょう!