なりきる
2023/06/06
何かを学ぶ時は「師匠」がいてくれた方がいいと思います。
私は東洋医学専門の鍼灸師なのですが
脈・お腹・背中・手足など
感覚を通してお身体の状態を診ています。
脈診は10年でようやく分かると言われる世界で
感覚を磨いてきました。
その際に
師匠の存在は大きく
私はとにかくずっと師匠のマネをしてきました。
鍼をするときの姿勢や刺し方
言葉遣いや“間”
普段の話し方や癖、思考、嗜好品など
師匠になりきることからスタートしました。
何年かマネをし続けているうちに
勝手に身体が覚えてきます。
突然見える世界が広がるときがあって
うおー!!と感動します('ω')
面白いのが
マネをすればするほど
途中でこれ以上はマネできない領域が出てきます。
私が思うに
マネできない範囲は
師匠個人の才能や能力だと思うので
「ここから先はマネではなく
あなた自身の能力を生かしなさい」
と言われている気がします。
そんな感じで自分探しといいますか
自分の鍼とはなんだろうと
探す日々が続いておりました。
すると不思議なことに
自分の鍼を引き出してくれる先生との出会いがあり
常に周りの誰かの助けがあって今があります。
今だからわかること。
身体の緊張が強いと
自分が分からなくなること。
徹底的に師匠をマネして
自分以外になろうとして緊張を作る。
そしてその緊張に気づいて離れていくことで
自分の鍼ができるんですね。
感謝しかないです。
いい鍼していきます('ω')ノ