第二回東洋医学健康講座⑥
2021/02/26
「陰陽のおはなし」最後いきます(^-^)
前回、「寒熱」についてお話ししました。
では、陰陽のバランスを整えるには、日頃どうすればいいのかをお伝えしていきます。
現代人は「上実下虚(じょうじつかきょ)」の方が多いです。
上実下虚とは、上半身(陽)が緊張して、下半身(陰)の弛緩が起こっている状態です。
安定している状態は、「上虚下実」。
下半身がしっかりとしていて、上半身は余分な力が抜けている状態がいいんですね。
この状態を作っていこうと思えば、上半身の緊張を緩めていくか、下半身に力が入るようにする、ことになります。
これを陰陽で考えると、
上半身の緊張を緩める➡陽気の発散
下半身に力が入るようにする➡陰気の補充
ということになると考えています。
では、陽気の発散にはどうすればいいか(^^)/
そんな難しいことではありません。
「運動」です。
運動して、発汗すること。
そして呼吸力を鍛えていくこと。
激しい運動でなく、お散歩程度で大丈夫です。
ポイントは、足の裏の感覚を意識しながら、できるだけ遠く広く視野を広げて、ゆったりと歩くこと。
特にこれからの時期、春夏は陽気の発散がしやす季節なので、ぜひ日課にしましょう。
また「運動」の由来。
中国古典の易経に「運は動より生ず」という言葉があります。
自然の法則の中で、「止まる」ということはなく、常に動きがあり循環しています。
先のことや過去のことを頭でくよくよ考えないで、とにかく行動しましょー。それが自然の法則ですよーってことですね(^-^)
「運動」しないと結果的に上半身の緊張や、痒みや痛みに変化して、身体から「運動しましょう」のサインが出てきます。
実際に、考え事をするときでも、歩きながら考えたりした方が「いい閃き」が降りてきたりしますよ(^-^)
次に、下半身に力が入るようにする(陰気の補充)について。
これは、質のいい休息・睡眠をとること。
ですが、現代人の大前提として、「運動」ができていないと深い睡眠はとれません。
不眠で悩まれている方も、多くは陽気の発散不足。
ですが簡単な問題でもなく、「行動することに抵抗がある何か」があって「運動」ができていないケースも多いです。
きっかけとしてはなんでもいいんです。
どんなに些細なことでも新しいことに挑戦してみる。
今日は左手で歯磨きしてみようとか、着たことのないジャンルの服を着てみようとか。
私は、ボクシングの村田諒太さんの試合に感動して、すぐにボクシングジムに電話して練習に行ったことがあります。
が、1日で辞めました(笑)
ちょっと興味があったり、心が動くことがあれば、とりあえずやってみる。
子どもを見ていると、「自然の法則」がよくわかります。
・自分の感動を共有したがる。
・欲求に素直。
・ずっと動く、話している。
・感情表現が豊か。
子どもは東洋医学では「純陽(じゅんよう)」と呼ばれる、陽気の強い生き物(^-^)
いわば、子どもは陽気の発散のプロなんです!
大人になっても子どもらしさを忘れないようにすること。
それが陰陽のバランスを整え、体調を崩さないことに関係すると思います。
ちなみに「大人(おとな)」は「音なし」からきているというのがあります。
簡単にいうと、怒鳴ったりしないこと。
幼少期に「子どもらしく」過ごすことで「大人」になれるんですね。
また、春夏の季節は「誰かと一緒に考える」ことが効率よくいく時期でもあります。
自分の思ったことや感じたことを誰かに話す。
「話す」ことで「放す」ことに繋がり、これも「運動」のひとつです。
よく話して、よく笑ってる人って元気なイメージでしょ(^^♪
こうやって、陰陽のバランスを整えることを知って、実践してもらえれば嬉しいです♪
以上、第二回東洋医学健康講座でした(^-^)
また、定期的に開催しますので、ぜひお越しください。