第二回東洋医学健康講座④
2021/02/13
では、続きいきます。
今回の東洋医学健康講座、私は「陰陽」についてお話しました。
「陰陽」って聞いたことあるけど、よくわからない方が多いかと思います。
簡単に言うと、「この世のあらゆるものを陰陽という二つに分けて考えていきましょう」、
そうすると本質が見えやすくなるよーって考え方です。
その本質っていうのは、東洋医学的には「太極(たいきょく)」と呼ばれます。
見たことある方もいると思いますが、この図は「陰陽太極図」と呼ばれ、陰陽の動き方が表現されています。
例えば、季節では夏(夏至)、時間帯では12時が最も「陽」が盛ん。
冬(冬至)、深夜0時が最も「陰」が深い時間帯です。
奥深い図なので、興味がある方は個人的にご質問ください(^-^)
このように季節や時間帯など、自然界の陰陽を動きを常に人間は受けています。
これを「天人合一(てんじんごういつ)」といい、自然と人間は切り離せませんよー、っと考え方があります(^^)/
話を戻して、陰陽はあらゆるものを二つに分ける考え方。
例えば、
陽:天、活動的、暑い、左、昼、男、緊張、ポジティブ
陰:地、静止的、寒い、右、夜、女、弛緩、ネガティブ
などなど・・・あるゆるものを相対的な二つのものに分けていきます。
で、東洋医学的に身体を治すということは、陰陽のバランスを整えているということ。
緊張しているところは緩むように、また緩んでいるところは緊張するように。
熱を持っているところは冷めるように、冷たいところは温まるように。
身体には、常に真ん中に戻ろうとする力、偏っても元に戻る力が備わっています。
船をイメージするとわかりやすいですね。
右へ左へ、バランスをとりながら、常に真ん中に戻ろうとする。
で、その力を平衡の法則といい、法則を使って身体を治療していきます。
(他にも陰陽の法則はいろいろありますが、長くなるので割愛します。)
身体では、背中は陽で、お腹(下腹部)は陰と考えます。
背中が凝ったときには、必ずお腹の状態を確認します。
背中の緊張が緩むと、お腹(下腹部)が充実してきます。
逆に、お腹が充実してくると、背中の緊張が緩みます。
緊張(陽)と弛緩(陰)のバランスは5:5がよく、
身体の部位を陰陽に当てはめて、算数のように治療していきます。
例えば、背中が⑦緊張していると、相対的にお腹は③しかなく緩んでいる状態。
背中の緊張⑦から②をひいて⑤にする治療をして、結果的にお腹の緊張が⑤になるようにバランスをとる方法。
まさに算数でいう引き算のことですね。
この引き算の治療を、瀉法(しゃほう)といいます。
逆に、お腹の緊張③に②を足して、結果的に背中を弛める方法。
算数でいう足し算の治療を、補法(ほほう)といいます。
ご老人や、出産後の方や更年期の方は下腹部の緊張がなくなり、全身のバランスを崩す方が多いです。
下腹部の状態は、泌尿器や生殖器(子宮の戻りや、悪露を排出する力、ホルモンバランスなど)と密接な関係があります。
下腹部に、補法の治療をすることで、びっくりするくらい効果が出ます。
ぜひお試しください(^^)/
以前、ブログにも書きましたが、舌診、脈診、腹診、背候診。
その他多くの診断法を使って、どの場所に、どの方法を、どういった加減で用いると適切か判断して治療していきます。
深すぎる!!!
数学者が数字を見て楽しいように、私たちも身体を陰陽で紐解いていくのが楽しいのです(*^-^*)
続く・・・