東洋医学は真の医学
2020/12/09
東洋医学って怪しいとか、宗教的ってイメージはあるみたいよね。
ツボ買わされそうみたいな(笑)
まあでも理解はできます。
東洋医学は気一元という「あらゆるものは気でできている」という考え方があります。
無形の気が、有形のものを作っているという考え方ですね。
そして無形の気を調整するのが鍼灸。
身体には「経絡」という電車で例えると線路みたいなものがあり、駅に該当するのが「経穴(ツボ)」です。
レントゲンやCTなど道具を使わず、直感を大事にして五感をフル活用します。
書いてて思ったけど、この話だけでも超怪しいですよね。(笑)
実際、経絡も経穴も存在が証明できないため、1952年に鍼灸師の米山博久先生が「経絡否定論」を展開したくらい。
「大真面目に診断している人の気が知れない・・・」と。
ただ、東洋医学の歴史ってめっちゃ長い。
日本に伝わってからは1500年くらい経っています。
ずっと伝えられてきたということは、少なくとも古人が「残すべきもの」と考えたから。
心が動く何かがあったからだと思います。
古典には記録も多く、当時の治療内容も記載されています。
で、大事なのは実際の臨床現場で使えるかどうか!
当時と比べて現代は、環境も場所も人も違う。
ほんまに効くんか?と試しながら、結果どうなるかというところなんですね。
で、私が今まで続けてきたのは、古典に書かれていたことや、諸先輩からご教授頂いたことが、実際効くからです。
私の場合、はじめは有形からしか捉えられませんでした。
筋肉のコリや、緊張をみていく。
肩が痛いのに、この本には足に鍼しろって書いてるな・・・じゃあ足にしてみよ。
おっ・・・肩の緊張弛んでるし実際痛みとれてるやん!不思議ー!みたいな。
逆に、あれっ・・・この本に書かれているようにやってもなかなか治れへん。
なんでや。
すると、こっち原因やったんか!って後からわかったり。
そうやって繰り返していくうちに、メカニズムが見えてくるんです。
その膨大な内容が、、望診(目で見て診断)、聞診(声や臭いから診断)、問診(お話をきいて診断)、切診(お身体を触って診断)
いわば、四診合参という中に凝縮されているんです。
これを極めれば極めるほど、患者さんの細密な状態を把握することができるんです。
結果的に「なんかここ変やな」ってところが経穴(ツボ)になり、そこに鍼灸をするって流れです。
そして繰り返していくほど、直感を通して、ここやろなーってところが見えてきます。
これが言葉にするなら「気」を見てるってことかな。
でも直感を絶対的なモノとして信じてしまうと、宗教のような形になるんでしょう。
もしその直感が「思い込み」だったら間違えてしまいます。
昔、すごい治療家の扁鵲という人が「治せない人」の条件に、
「巫(拝み屋)を信じて、医を信じない者」を挙げています。
だから、東洋医学は気の医学であり言葉には限界があるものの、「論理的に説明する必要がある」、というのが私の持論です。
やってるからこそわかる。東洋医学は真の医学。
これからも結果残しまくって、東洋医学の真の医学であることが当たり前になる世の中にしたいですね('ω')ノ