第二回東洋医学健康講座⑤
2021/02/17
「陰陽のおはなし」続きいきます!
前回は、東洋医学はあらゆるものを陰陽に分けて考えていくことを書きました。
で、陰陽をを身体に、病気に当てはめて考えていきます。
今回は、寒熱(かんねつ)といって冷えと熱の陰陽を考えてみましょう。
身体が冷えに偏っているのか、熱に偏っているのかをご自身で確認する習慣をつけてると面白いです。
例えば、
冷え性かどうか判断する方法。
自称冷え性の方をよく診ますが、本当に冷えている冷え性は少ないです。
本当に冷えている人の冷え性の特徴は、お腹や臀部など体幹から冷えてくる特徴があります。
なので、手足の末端から冷えてくる「末端冷え性」の方は、本当の冷え性とは違う場合があります。
そこで参考にしてほしいのが、自分の身体は冷えか熱、どちらのタイプなのかを見分けること。
冷:舌が青白い、小便が透明、大便が無臭でサラサラ下痢、汗が無臭、温かいものを好む
熱:舌が赤い、小便が濃い、大便の臭いが強く粘る、汗の臭いが強い、冷たいものを好む
こんな感じで、自分の排泄物や求めるものなどから、多くのサインを出してくれています。
例えば、
手足の冷え性がお悩みの方で、舌が真っ赤で小便が濃くて、寒い日でも冷たいものが好き。。。
また、運動して、熱い汗をかくと手足の冷えがましになる。。
となれば、これは体幹に熱がこもることによって、相対的に手足に巡っていない状態と言えるわけです。
こんな感じですね!
このような方が、身体を温めようとして、ニンニクやショウガ、ニラなどを摂りすぎると逆に熱がこもってしまい悪化する可能性があります。
食べ物にも寒熱があり、ニンニクやネギ類など臭いが強いものは、身体を温める(熱に偏る)働きがあります。
このように、身体が冷えている、熱いといった場合でも、「何が主体となって症状が出ているのか」を常に診ていく。
これが、東洋医学の特徴でもあります。
発熱したら解熱剤、下痢したら下痢止め、頭痛が出たら頭痛薬・・・
どうしてもやらないといけないことがあるなど、一時的な対症療法としてはいいかもしれませんが、長く続けると大変なことになります。
冷えている➡発熱して冷えをとろうとしている
下痢➡身体の中の不要なものを外に出そうとしている
頭痛➡体内の緊張を頭に逃がしている
とも考えることができ、実際に必要な症状であることがほとんどです。
逃げ道を失ったエネルギーはどんどん凝縮され、最終的に癌、糖尿病、脳血管障害といった重度の病に繋がりやすくなります。
不自然な過ごし方を長期間過ごし、かつ身体のサインを長期間自覚できないこと。
これが生活習慣病なんでしょうね。
日本人の文化として頑張ることが美徳とされていましたが、頑張ることは「努」。
そして「努」≒「怒」となります。
東洋医学的に、自然な生き方の目安として「楽しい気持ち」があるかどうかをみます。
嫌々頑張ったり、頑張らないといけないといった義務感は、不自然な「努」なんですね。
どうすれば、「楽しくあれるのか」。
私は、そこを意識しながら仕事もプライベートも取り組むように心掛けています(*^-^*)
・・・なかなか思い通りにうまくはいきませんが(笑)
これも修行の内と思いながら、笑い飛ばせる日がくるように(^-^)
昨日までの自分と比較して、「あれができた」「これができた」と子どものように少しずつ成長を楽しく感じてます。
先日も、初めて郵便物を送ることがあり、梱包は自分でしないといけないと知らなくて丸裸の商品を持って行ってしまいました(笑)
一般的な常識に疎い私でございます(';')
話は脱線しましたが、自分の身体から出ているサインを受け取る習慣をつけているとお得です♪
ぜひ始めてみてください。
次回は、陰陽のバランスを整えるために、知っておいた方がいいことをお伝えします(^^)/
続く・・・