東洋医学健康講座②
2020/07/27
東洋医学健康講座②
落ち着いた話し方で、ベテラン感が出ていました(^^)/
石川先生を「陽」とするなら、宮本先生は「陰」という雰囲気のある講義。
誰も陰湿とは言ってません(笑)
まさに陰陽の調和がとれた、2コマ目が始まりました。
内容は「五臓について」のお話。
同じ「人」を診ていても、見方が違う。
臓腑だけでなく、
・機能
・原因(日常生活の影響)
・臓腑と全身のつながり
についてお話してくれました。
同じ臓腑でも、東洋医学と西洋医学は概念が異なるところがあります。
漢方用語である五臓「肝・心・脾・肺・腎」がもともとあったのですが、
西洋医学が入ってきて、「レバーを肝と呼びましょう」といった感じで翻訳されてややこしくなったんですね。
東洋医学では「気の働き(機能)」について、臓腑の名前を当てはめて考えています。
例えば、腎臓では、
精を蔵し、成長・発育・生殖を主る。
上は耳に開竅し、下は二陰に開竅する。
と、あります。
精は父母からもらった成長の元、みたいなものです。
西洋医学では視床下部~副腎系を中心とした内分泌系全般の機能にあたると思います。
東洋医学では先天的に弱いところがあったり成長・発育が遅いというのは「腎臓の弱り」としてとらえます。
また、逆に老化の原因も腎臓の弱りとみます。
耳が聞こえにくくなったり、
二陰(小便、大便の部位)が弱ると小便が近くなったり、我慢できず失禁しやすくなります。
こんな感じで、
成長・発育などの力、聴力、二陰(小便・大便を我慢、排出する力)を腎臓と名付けましょう!ってなったんです。
だから私たちが「腎が疲れている」と言っても、西洋医学的な腎臓=kidney (キドニー)が悪いわけではないんですね。
ニュアンスが違うのわかってもらえると嬉しい。
形や場所に異変があっても、機能に異常がなければ、問題ないと考えるのも東洋医学的な特徴ですね。
五臓の働きをわかりやすく表現してくださった宮本先生でした。