正安堂の由来
2019/09/30
“正”という字
トップの写真は9月の北辰会定例会での写真です。
ちゃっかり私は指導の立場。
指導させて頂いて学ぶことは本当に多いですね(^^)/
さて、曽我正安堂の誕生の話を少し。
大学を出てすぐお世話になった正木先生の存在、私にとってとても大きいんですね。
正木先生のように安心できる治療院を作りたいというのが始まりでしたが、実は“正(しょう)”にはまだ意味があるんです。
天正元年(1573年)に但馬国出石で生まれた沢庵宗彭(たくあんしゅうほう)さん。
仏教を追求し、仏法のために生きた人で有名で、私はこの方が好きなんです。
著書「不動智神妙録」にこんな記載があります。
正とは何処へも行き渡つ事なり。正心とは総身へ心を伸べて、一方へ付かぬを言ふなり。
心を偏らせることなく、心を行きたいところに行かせる。
簡単に言うと、「頭でっかちになったり、考え方が偏ると不自由ですよー。その時その時に応じて自分を変化させると良いと思うよー。」
ということが書いています。
これってすごく簡単に言うけど、難しいんですよね。
今の日本。
「普通」とか「当たり前」とかみんな同じじゃないとダメって風習がまだまだあります。
その時その時に応じて自分を変化させるということは、そんな「常識」を一旦横に置くということ。
いわば、固定観念を外して「あなたを理解したい」と努力するんです。
「なんでこんなことも分からないの?」とか「それは絶対おかしい」ってみんな持ってますよね?
それを見直すってこと。
そんなことを意識しながら、いろんな方と接するうちに、自分の世界の小ささに気付くんです。
そうすると、あなたの世界の理解することで、自分の世界の一部になっちゃう。
自分の世界を広げていくことで、偏りのない“正(しょう)”を深めていきたい。
そんな想いが詰まっています。
そのまんまのあなたを理解して、そのまんまのあなたに合わせた鍼。
めちゃくちゃ効きます。
毎日、鍼の事ばっかり考えてますね(笑)
これからもいい鍼していきます(^-^)