弛緩ってむずかしい(平良)
2025/07/23
ゆるめることは難しい
緊張は比較的たやすい
僕は若いころに演劇に携わっていました
役者の表現力と身体的強度を養うための稽古方法の1つに
「緊張と弛緩」
というメニューがありました。
とあるW大学の演劇研究会発祥だとかなんとか…
名前の通り
身体全身を使って緊張と弛緩を繰り返すのです
1人が手を叩く度に全身を使ってポーズをとります
仏像のようなポーズだったり「ジョジョ」のようなポーズだったり
奇抜なポーズ
ある程度は何でもありです…
手を叩かれるごとに一瞬で弛緩して違うポーズにきりかえます
顔だけ表情を変えたりすることもあり、最初は羞恥の極みでした(笑)
複数人でやる場合は呼吸を合わせて物語性があるような構図を作ったりと
遊びながら体の強度と表現力を鍛えていく稽古
しかしこの稽古、強度だけではなかったのです
緊張のなかに絶妙な弛緩が入ることが重要だったのです
絶妙な弛緩が入ると
見た目が際立つだけでなく
次の動きに移行するための淀み少なくなってくるのです
流れるように
緊張の中の余白のようなもの
少しゆるんだ緊張
最後に指先から少しづつ脱力(弛緩)させていくのですが
なかなか緩みません
緊張には
力強さや集中といった
目を引くものがあったりしますが
実はそれを支えているのは「ゆるみ」だったのだと思います
ゆるみ(弛緩)は心や身体の余白のようなもの
それは自己だけでなく
そばに在るものの息遣いを
やさしく掬いあげたり
ふんわりと包んであげるための
絨毛のようなものなのかもしれません
心と身体が淀みなく日々を過ごしていけるためのしなやかさ
仕事が終わった後
眠る前
おつかれさま
ありがとう
なんて言って
ゆるゆるとするひと時を
ほんの少し
作ってみるのもよいかもしれませんよ